GTDに関して書いた際に,末尾で「職場を離れたら仕事のことを忘れている。」といったことを書きましたが,本当にそんなので大丈夫なのか,ということを書こうと思います。

 このGTDを実践する中で,色んな意味で余裕ができるようになり,その中で他にも業務を効率的にしっかりと遂行するのにいいことはないかな,とあれこれ調べたり考えたりするようになりました。

 そんなときに見かけたのが,「マインドフルネス」という考え方です。


 「マインドフルネス」とは,ひと言でいうと,今この瞬間に集中する,ということです。

 SNSにどっぷり浸かって絶えずつながりを求め,あふれるような情報にさらされ続けることが果たしていいのか,という記事を見かけて,そこで紹介されていたこの本を読んでみて,先のGTDや引き寄せの法則などとリンクして,すとんと腑に落ちたんですね。

 基本的にあれもこれもと気になるタイプで,絶えず考えごとをしていて,嫁曰く,あんたは問題を1つクリアすると新たに問題を作り出すタイプや,と。

 仕事に追われて二進も三進も行かなくなって初めて,あれもこれもと欲張って追いかけてはいけないんだな,と気づくことができたのでした。

 この「マインドフルネス」というのは仏教用語のサティと同義とのことです。

サティとは、今の瞬間に生じる、あらゆる事柄に注意を向けて、中立的によく「観察」し、「今・ここ」に気づいていることであるとされる。
サティ(仏教)Wikipediaより

 元々はストレス対処法の1つとして実践されているもののようです。

 今,この瞬間に全意識を向けることによって,過去あるいは未来の事象に囚われることで起きる雑念から離れることができ,より効果的に今やるべきことをやることができる,ということのようです。

 GTDによって,今、ここで注力すべきこと以外のことを頭の中から追い出すことでマインドフルネスを実行するための環境作りができる,というイメージでしょうか。

 これによって不安が先ず消えてしまい,平穏な気持ちで,今やるべきことに集中することができます。

 先ほどの書籍に,禅僧が自分ができることとして,「歩くときに,歩く。食べるときに,食べる。話すときに,話す。」と答えた,というくだりがありました。なるほど,そういうことか,と思った次第です。

 職場にいるときはその時その時やるべきことに注力する。職場を離れたら,駅まで歩くことに集中する。電車の中では読みたかった本を読むことに集中する,あるいは車窓に目を向ける。食事をするときは出されたものをしっかり味わう。家族と話をしているときは家族との話に集中する。

 そうすることで,あれもこれもと思って心ここにあらず,落ち着かない不安定な状況から脱することができるんだと思います。

 虚心坦懐に真実を見つめることができると,無用な軋轢も減り,後ろ向きな感情に囚われることもなくなってきて,本当に気分よく今やるべきことを穏やかにすることができる,ということなんでしょうね。

 今はまだまだ意識してそうしないといけない状態ではありますが,実際に自分でそうやってみて,本当に気分がよく,しかも仕事が捗るようになり,結果的にあれもこれもと考えながらよりもいい結果が出せる,というのを実感しています。

 加えて,引き寄せの法則では,結果を想像し,後は感謝の気持ちでそうなった状態を信頼するだけでいい,どのように実現するか,その方法,手段は自分で考えずとも自ずと引き寄せられて現れてくる,ということのようです。

 むしろ,どうやってやろうか,と考えることは,現状,その望むべき結果が存在しないことを想像することになり,実現から遠のくことになってしまうようです。

 とにかく,今,この時この場所で自分が置かれている状況を踏まえて,どうなりたいか,何を実現したいのかに集中さえすれば,後は自ずと解決に繋がっていく,ということだと思います。

 だらだらとあれもこれもと考えることがいかに結果の実現を遠ざけているか,ということですね。

 今は,業務に関して今日の何時までにこれを野郎,とだけ決めて,後はその時その時に集中して物事に取り組むようにしています。

 職場を離れる頃には,今日も予定通りにいったなぁ,と充実した気分で,家族にもうすぐ会えるという幸せな気分で帰路についています。

 そんな状況に心から感謝です。
 


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