昨日の記事で，新しい時計を買ったと書きましたが，今日はその話です。
昨日，手持ちの腕時計の電池交換に行ったものの，すぐには交換できない，預かりになる，ということで，今日から出かける出張期間中，どうしたらいいんや？と思ったのですが，とりあえず代替の腕時計を手に入れないと，ということになり，心斎橋の東急ハンズを出て，クリスタ長堀のスタバに行って，コーヒー片手に腕時計をあれこれ探すことにしました。
当初は代替品のつもりで，手頃なSwatchの腕時計にしようか，と考えていたのですが，ここから心斎橋筋のSwatchのお店まで少し歩かないといけないしなぁ，どうしようかなぁ，と思いつつ，ネットで検索していると，長堀通りを挟んで向かいに「QUELLE HEURE (ケルエ)」という時計屋さんがあるのを発見しました。
これまで，身の丈に合った腕時計をする，ということで，少しずつ腕時計の予算を上げてきたのですが，まだまだ駆け出しという気持ちもあり，あんまり高いのもなぁ，と思いつつ，それなりに見栄えのいい腕時計を，というので，TISSOT（ティソ）の腕時計にしよう，と決めて，ケルエさんにお邪魔しました。
最初は，ネットで見かけた「ティソ トラディション パーペチュアル カレンダー」のピンクゴールドの腕時計がかっこいいなぁ，と思っていたんですね。
機械式時計だと目が飛び出るような値段になる永久カレンダー付きの時計が，クオーツ式だと数万円で買えてしまう，というのに先ず驚きましたが，その他にも，年月日の針がレトログラードといわれる，最後まで来ると最初にパッと戻るという仕組みで，機械好きにはたまらない仕掛けが盛りだくさんで，ケースの大きさも42mmとほどよい存在感だし，自分のようにごつい腕をした者にはいいかなぁ，と思いました。
ゴールドがあまりにピカピカやったらちょっとなぁ，と思ったのですが，ピンクゴールドなのでキンキラ感がさほどなく，上品な感じで，これはいいなぁ，と店頭で見せてもらって，かなり惹かれました。
そう思っていたら，対応していただいた感じのいいお兄さんが，実は今年のバーゼルワールドで発表されて，まだあまり入ってきてないんですけど，こんなのがあるんですよ，と「ティソ ル・ロックル オートマティック レギュレーター」のシルバーモデルを出してくれました。
レギュレーターという，時針，分針，秒針が別々という，ちょっとマニアックな仕組みを搭載しているのですが，以前から，ルイ・エラールのレギュレーター仕様の時計を見ては，いいなぁ，と思っていたので，これもいいなぁ，と思いました。
ただ，仕組みが複雑な分，結構いい値段になるんですよね。それが，かなり思い切った値段設定で出してきた，というのでかなりの反響があったそうです。
正直なところ，どっちも捨てがたいなぁ，というので相当悩みました。
このレギュレーターのほうは，ケースが39mmほどと小ぶりで，クラシックな感じなのですが，前からちょっと大きめのケースのが欲しいな，と思っていたこともあり，パーペチュアルカレンダーのほうは42mmとほどよい大きさなので，大きさでいったらこっちかなぁ，と思いました。
で，さっきのお兄さんに，装着した見栄えを聞くつもりで，どっちのほうがいいですか？と聞いたところ，それは大きい方が視認性がよくなりますね，と，そら分かってるねん的な回答が来て，そうか，プロでもあまり装着したときのボリューム感ってそない気にしてないのかな，と思った次第です。
電池交換の不便さを感じた後だったので，メンテナンスは別としてとりあえず電池交換が不要なこの機械式のオートマチックの時計のほうが使い勝手がよさそうだし，なんせまだあまり出回っていないという，人と違ったものが欲しい性格の自分としては，やっぱりこっちやな，ということで，このレギュレーター仕様の時計にしたのでした。
ちなみに，昨日の記事に書いたとおり，このお店で，さっきの電池式のパーペチュアルカレンダー仕様の時計の電池交換の手間を確認したところ，店頭持参ですぐに交換しますよ，とのこと。正規代理店だったら電池交換用の工具を揃えているので，すぐに対応しているとのことでした。
お店の宣伝みたいになってあれですが，対応してくださった方が本当に感じがよくて，こういうそれなりの値段がする商品を扱っているお店にありがちなちょっと上から目線な物言いは一切なく，あくまで買い手に分かりやすいように必要な説明を丁寧にしてくれるといった感じで，今後，メンテナンスでも安心して任せられるな，と感じたし，次に何か買おうと思ったときも先ずここに来よう，と思わせてくれるすばらしい接客対応でした。
自分も顧客相手のサービス業に関わっているので，こういう買い手の立場を考えた分かりやすい丁寧な対応は見習わないとな，と思った次第です。
ちょっと長くなってしまったので，着けてみた感想などはまた後ほど改めて書きますね。
