パブリック枠って何なんだ? そういう声が聞こえてきそうですが,正直なところ,私もよく分かっていません。色々とネットで検索してみたのですが,たぶんこうかなぁ,という程度の理解です。

 おそらくですが,広告媒体に空き枠があって,お金を払ったら誰でも広告出せますよ,というものをパブリック枠というんだと思います。何度かその機会があって出来上がったものを見る限り,そうなんだろうと思います。

 そのパブリック枠の広告収録が事務所でありました。正確には,収録スタッフが事務所まで来られて,そのパブリック枠で流すものを収録した,ということです。


 弁護士は以前は広告禁止だった時代があるのですが,今はそれも解禁され,色んなメディアで法律事務所の広告を目にされる機会があろうかと思います。私が所属する事務所も積極的に広告を打ち出しており,在阪キー局の放送中にもごつい自分が登場する機会が少なからずあり,何とも面映ゆい次第です。

 今回の収録は,すでに2回収録があったとある局の昼間の5分番組の約1分の枠の収録で,事務所に番組スタッフが来られて,事務所内を背景に取り組んでいる業務分野の説明や,面談室での相談風景を撮っていただく,というものです。

 これまでは,アシスタントの方とのやり取りくらいだったのですが,なんというか大阪の企画やなぁ,と思うのですが,ちょっとしたコント風になっていて,今回は番組のラストなのでお別れの挨拶もお願いします,と色々注文をいただいたのでした。

 事前に原稿をもらって,ここまでするんか? これは絶対,前の収録の様子を見て,この事務所やったらここまでやってくれるわ,と思ったんやで,なんて話をしていたのですが,案の定,打合せの際に全く同じことを言われ,まぁでも,賑やかしぃの大阪人,結構楽しそう,ということで快諾したのでした。

 アシスタントの方と肩が触れるくらいの距離で並んで立って話をするんですけど,毎回ジッと目を見つめながら,というシーンがあり,まぁ,向こうは仕事でやってはるんやと思いますが,自分はあくまで素人なので,しかも恥ずかしがりなため,ものすごく小っ恥ずかしいのでした。

 その様子は,もちろん嫁子どもの厳しいチェック?にさらされるわけですが,子どもはお父さんテレビに出てると大喜びしてくれるものの,嫁は芝居をやっていたということもあって,やれイントネーションがおかしいだの色々と言うてくれるのでした。放映を見た知人からは,にやけとるがな,と言われたり…

 しかし,昭和生まれの自分としては,テレビの中の世界というのは遠い遠い世界のことで,自分がその中に登場するなんて全く夢にも思ったことがなかったのですが,こうやって広告とはいえ,お茶の間に画面の中から登場してみると,結構気づく人が多いんやなぁ,なんていうのが分かったりして,面白いな,と感じています。

 ご近所や知り合いからは見たで,と連絡があり,娘が通う幼稚園の先生や小児科の看護師さん,保育所の保育士さんからも見たと言われ,当然のことながら,ご相談者と面談をしている際に,テレビに出てはる人やね,と言われることが少なからずあります。

 そんな長時間流しっぱなしなわけじゃないし,気づくもんかなぁ,と思っていましたが,気づくもんなんですね。

 私は素人ですが,こうやって世間の目が気になるんやから,芸能人などプライベートを切り売りしてはる人たちのプレッシャーは並大抵のものじゃないんだろうなぁ,としみじみ感じているところです。
 


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