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鰹節削り器と本枯節が届いて,先ず,削りやすいといわれている背節(雄節)で鰹節削りにチャレンジしてみましたが,だいぶコツが掴めてきたので,いっぺん腹節を削ってみよう,ということになりました。
背節は血合いより背中側で,いわゆる赤身の部分なので,かつお節の削ったものも香りがよくてさっぱりした感じでした。
腹節は血合いより腹側で,いわゆるトロの部分なので,脂が乗っていて味が濃く,出汁を取るのにいいそうです。
向こう側が背節,手前側が腹節ですが,削った断面が明らかに違いますね。
背節は断面が深い赤色をしていて赤身だな,という感じがします。これに対して,腹節は白い脂がはっきりと見えて,腹身の部分はやや白っぽくてトロなんだな,というのがよく分かります。
写真ではちょっと分かりづらいですが,内臓の部分を取り除いた後があるので,腹節の真ん中の辺りは結構くぼんでいます。
背節はだいぶ削ったのでちょっと形が変わっていますが,こうやって並べてみると,鰹を3枚に下ろした半身を背節と腹節の2つに分けているのがよくわかります。
そのくぼみの部分を挟んで先ず削ることになるので,最初に削った今回の削り節はちょっと細かい感じになりました。
でも,脂が含まれているせいか,手に伝わる感触はしっとりしたもので,削るときの感触も,背節が硬い木を削っているような感じがするのに対し,腹節は極端にいえば,硬くなった餅を削っているような感じがします。
背節はややもすると刃に当たって突っかかる感じがするのに対し,腹節はそういう感じがあまりしないです。
これに,先日届いた弓削田醤油をお好みで垂らして,しっかり混ぜていただきます。
食べた瞬間,味が濃い,コクがあるな,と感じました。背節とはまた違った味わい,風味ですね。
濃いめの味が好きな方には,腹節の削り節のほうがおいしく感じると思います。
削り節をかけていただく食材に合わせて,素材の味を活かすなら背節,味わいをしっかり足したい場合は腹節,という使い分けがいいのかな,と思いました。
でも,どちらも鰹には変わりないので,どちらもおいしいのは間違いないです。