本枯節(背節)

今日は昼から公園に出かけるということで,その前の出かける準備をしているときに,ためしに鰹節を削ってみました。

本枯節は時間をかけてカビ付けをしてしっかり水分を飛ばしているので,見た目にカビるんるんで,荷物が届いたときに先ずふわっとかび臭いがしました。

でも,真空パックの封を開けてみると,意外とかび臭さはなく,あ,鰹節の匂いだ,と思うあのいい香りがふわっと辺りに漂いました。


そういえば,学生のとき,モルディブに行った際にモルディブフィッシュと呼ばれる鰹節を買って帰ったことがありましたが,あの時の鰹節も表面はカビだらけでした。

ただ,今回購入したもののような表面がさらりとしたきれいな仕上げのものではなく,ボロボロだった記憶があります。衛生面でどうなのかな,と思い,ドキドキしながら帰国して入管を通り過ぎようとした際,きっちり見つかって,これ何?と聞かれて,鰹節です,と答えたら,何に使うの?と聞かれて,カレーの出汁に使います(当時,美味しんぼで山岡さんが実際にモルディブフィッシュをカレーの出汁に使っているのがあったんですね。)と答えると,へぇ,そうなのか,と言われて,特にお咎めなく通してもらったのを思い出しました。

ということで,検疫の観点ではカビは大丈夫みたいです。

ちょっと話がずれましたが,この鰹節の表面のカビはいいカビとのことで,これのおかげで旨味が増すとか。

ただ,すでに役目は終えているそうなので,カビを払い落としても問題ないそうです。

本枯節(背節)

ということで,カビを落としてみたところ,あ,これは鰹の身だな,と分かる感じになりました。右側の黒っぽくなっているのが鰹の皮を残した部分です。

この身だけの削り節と,皮ごとの削り節とでもまた風味が違うそうです。部位ごとに違う味わいが楽しめるっていいですね。

ちなみに,同封されていたパンフレットには,たわしでカビを洗い落として日陰で陰干しするように,と書いてありましたが,別のところでは塗らさないほうがいいのできれいな手ぬぐいなどで拭き取りましょう,と書いてあったので,変に水気を吸って変なカビが生えたりしてもな,と思い,素直に手ぬぐいで拭き取ることにしました。

拭き取りきれないのかな,と思いきや,意外ときれいに拭き取れたので,これで十分だと思います。

鰹節の削った断面

早速,鰹節の尾っぽ側を奥に,そこを掴んで少し斜めに上げて,刃に向かって押すように削ってみました。

最初は当たる部分が少ないのでどうしても粉になってしまうとのことで,たしかにちょっと不安定であまり削れないなぁ,という感じでした。

しばらくすると,ほどよく面ができてきたので,シッシッという小気味いい音とともに,鰹節が薄くいい具合に削れるようになりました。

最初なので,刃もしっかり調整されているし,指示通りやれば誰でもきれいに削れそうですね。

本枯節の削り節

しかし,結構な重労働で,それなりに削ったつもりでも,これだけしか削れていませんでした。

まぁ,お試しなので,これで十分です。

ということで,早速娘たちに試食してもらいましたが,相当うまかったかして,無言で右手でつまんでは左手に載せ,それをせっせと口に運んでいました。

やっぱり子供は正直ですね。本当においしいものは素直においしいとパクパク食べるのでよく分かります。

自分も少しつまんでみましたが,ふわっと香る鰹のいい香りが口の中いっぱいに広がって,しかもその淡い感じがなんとも言えず,これはうまいなぁ,と思いました。

出がけの短時間だったのであまり削れませんでしたが,これは後でしっかり削らないとな,と思った次第です。

今から楽しみです。
 


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