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- 引き寄せの法則
引き寄せの法則の実験の1つです。
多くの人がお金が足りない,と思っているわけですが,お金はエネルギーであって,お金が足りないというのは単に自分の思い込みの反映の結果に過ぎない,ということを明らかにしていこう,という実験です。
お金が足りない,というネガティブな思い込みや期待を変えることで,自分の経済状態を変えることができるか,その確認をしてみます。
「お金の大嘘」の命題には2つの実験があり,1つめは「お金のなる木の種をまく方法」といって,お金をただで分け与えることで,より多くのお金を受け取ることができるか,検証することになります。
与えたものは何倍にもなって何度も何度も戻って来る,というのが絶対不変の法則なんだそうです。金は天下の回りものといいますが,エネルギーであるなら,溜め込むことによって滞留すれば新たなエネルギーが入ってくることがなく,お金も入ってこない,ということになりますね。
たしかに,お金がないなぁ,と思って汲々としているとどんどん窮屈な雰囲気になっていくような気がします。入ってくる方が先か,出ていく方が先か,という気がしますが,結果的に巡りをよくする,というのであれば,自分ができることといえば出すことではないか,と思います。
具体的な実験方法ですが,紙幣に豊かさについて自分が新しく学んだことを書き添えて,色々な場所に楽しく気前よく置いてくる,というものです。
私の場合,ちょうど出張期間中だったので,顔が差すこともないし,気軽に置いて回れるな,と思って,とりあえず1000円札を用意して,3日間,1日5枚ずつ置いてくるようにしました。
ただ,実際やってみると,お金を置いてくるというのは結構勇気が要るもので,もの凄く人目が気になるんですね。あの人何してるんだろう?と思われないかとか,落としましたよと拾われないかとか,あれこれ気になってしかたない。
結局初日は,電話ボックスの電話の小銭が戻って来るところにソッと突っ込んでくる,という形にしました。
ちなみに,書き添えたコメントですが,あまり仰々しいのもなぁ,と思い,「宇宙の豊かさは無限にあり,今,あなたはその証拠を手にしている。」というものにしました。
2日目は自販機の小銭が戻って来るところと,旅行会社のパンフレット置き場のパンフレットの間に,3日目は自販機と公衆電話に。3日目は両替の時間がなかったので,思い切って5000円札を置いてきました。合計1万6000円。かなり奮発したな。
さて,このようにお金を置いてくることによって,世界中の自然な豊かさが流れ込んでくるようになる,ということですが,どんな効果があったのか。お返しとして与えられたものは何だったでしょうか。
・急遽打合せで本部から来た方のおごりでおいしいステーキをごちそうになった。
・その打合せで,懸念していたことが払拭された。
・娘たちが家内や義母の携帯を使って自分で電話を掛けてきてくれた。
・仕事の合間に立ち寄ったお店で1kg入りの素焼きのアーモンドや安くてとてもおいしいいちごを手に入れた。
・見知らぬ人に通りすがりにとても気持ちのいい挨拶をしていただいた。
・同行のスタッフに2度もごちそうになった。
・出張メンバーで毎日楽しい食事と語らいの時間をとることができた。
・燃費の悪い車で移動中,ガソリンスタンドがあれば入れようと思っていてなかなか見つけられなかったところ,ついにガス欠か,とエンジンがガクガクいったまさにその瞬間に目の前にガソリンスタンドが現れた。
・大浴場のサウナで誰にも邪魔されず,体重を落としたせいか,さほど苦しく感じることなく,ゆっくり気分よく過ごせた。
これをどう評価するか,という問題もありますが,少なくとも周りには無限の豊かさがあり,気持ちを切り替えればそれを自ずと受け取ることができる,という思いを抱くと,自然と数多くの豊かさに触れることができ,またそれに気づくことができるようになる,ということなんだと思います。
何より,お金をあちこちに置いていたその瞬間瞬間がとても楽しくてうきうきした気分でいられたのがよかったです。ギューッと閉じ込められていた気持ちが解放されるような,そんな爽やかな気分になりました。
この実験を通して,なりたい自分になる,自信に満ちあふれ,気前がよくて,与えたものは手許に返ってくるという法則をよく理解している人になる,ということのようです。
経済的に厳しい状況のときにあえて節約をすることは,今の自分は豊かでないと考えることであって,その通りの現実を引き寄せてしまう。そうならないためには,あえてお金を使うことで自分自身が豊かであると信じ込むようにする,ということが肝心なようです。
著書の中に,「今の悲惨な現実をただの思考だけで創造できたのなら,正反対の現実だって創造できるはず」という一文がありました。
本当にその通りだと思います。自分があかんあかんと思っててこうなったんだったら,いいいいと思っていい状態にするのも全く同価値だと思います。どっちもただやん,と大阪人的には思います。
著者はまたこうも言っています。「もし意図を持って生きることを選ぶなら,苦労や苦痛を受け取るといったありがたくないチャンスに近づかないようにする。」
あえてネガティブな状況に身を置かなくても,置かずに済むならそれを避けて全然問題ないし,むしろそのような状況に近づかないようにして,平穏で豊かな気持ちでいられる日々を送る方がいいに決まっています。それを選ぶのは自分の思い,気持ちであるというのなら,じゃあそうしよう,となりますね。
これからも,何か必要があれば躊躇なく手放すように心掛けたいと思います。