5個500円のデコポン

長女のそろばんのお迎えに行って,その帰り道,人気のない古い果物屋さんだか八百屋さんだかがあって,長女がみかん食べたい,と言うので,最初はどうかなぁ,と思ったものの,これも何かの縁かな,と思って,寄ってみることにしました。

みかんやデコポン,和歌山のネーブルや文旦など色んな種類の柑橘系の果物が置いてあったので,正直なところ,それほどみかんは好きではなくて,どちらかというとオレンジのような甘さと酸味があるのが好きなので,よく分からなくて,しばらくして出てきた店主の年配の男性に,みかん類で甘くておいしいのはどれですか?と聞いてみました。

どれが甘いやろなぁ,と言いつつ,これはこんな感じ,あれはこんな感じと説明していただき,最終的に甘いのがいいならこのりんごもおいしいですよ,と言われ,これは自分で決めんとらちが明かん,ということで,最初に目についたデコポンと,進めていただいた文旦をいただくことにしました。


3個500円の文旦

デコポンも,この文旦も,表皮に傷というか茶色くなった部分があるのですが,中味に問題はないということで,自分自身,外は食べへんからそれよりも中味がおいしいのが一番,と普段から思っているので,気にせずいただくことにしました。

そういう見た目だからか,どちらもかご一盛りで500円とお手頃価格で,選んでもらった後も,店主が1つ1つチェックして傷んでないかどうか確認してくれて,こっちのほうが大きいから,と言って大きいのに変えてくれたり,ととても親切にしていただきました。

最近は何でももっぱらスーパーで買い物を済ませるようになってしまいましたが,自分が子どもの頃は,1軒1軒別のお店に行って,あれください,これください,これがいいよ,まけとくよ,といった掛け合いがあったんですよね。

祖母に連れられていった万代百貨店に入っていたうどん屋さんでは,平たい陳列台にうどんが並べてあって,何玉ちょうだい,というと,さすまたの長い感じのや長い菜箸みたいなのでうどん玉を頼んだ数だけサッとつかんで,薄いビニールかなにかにくるんでもらってたんですよね。

人見知りの子供だったので,どちらかというと,そういう掛け合いは苦痛なほうだったので,人と顔を合わせずに買い物ができるスーパーなんかはいいな,とずっと思っていたのですが,もう50前の年男になって,何でも袋詰めの形も見た目も揃った特徴のないものより,形がいびつでもバラバラでもより味わいのあるものがいいな,と思うようになり,こうやってお店の人と話をしながら,お勧めのものを買ったり,気に入ったものを買ったりするのもいいもんだな,と思いました。

わずかの時間ではありますが,そうやってやり取りをして買い物をする楽しみを今日は思い出すことができたように思います。

1本100円のブロッコリー

デコポンと文旦を買って,長女が元気に挨拶をしたのに店主が挨拶で返してくれて,その後,手前に野菜もあって,見事なブロッコリーがあって,値段も100円とかなりお得だったので(スーパーだと298円とかしそうですね。),これって100円ですか?と聞いて,そうだと言うので残っていた2本を買って帰りました。

帰ってから嫁に,どこの産地のものか確認した?と言われて,あぁ,そこまで気にしてなかったなぁ,でも,こんな立派なのやからちゃんとしたところのではないかな,と思ったのですが,今度からはどこのものか聞いてみようと思います。

産地によっては,農薬の問題とか色々ありますからね。

長女も,色々と話をしながらあれこれ考えて買い物をするのが楽しかったようで,また来ようね,と言っていました。

食べてみて美味しかったら,今度からはこのお店にしようかな,と考えています。
 


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